お泊り

その日、私達2人と共通の友人2人の4人で遊んでいたのですが、急遽友人宅でお泊まりをしよう。という話になりました。当時私達は成人していたので、親にその事を伝えてもなにも言われず、近くのコンビニで、晩ご飯やお菓子、お酒やおつまみを買い、友人宅へ向かいました。

友人宅に着くと、皆でゲームをしたり、ご飯を食べたり、お酒を飲んだりと、楽しく賑やかに過ごしました。お酒の入った私達はとても陽気で、イタズラをしたり、寝るために用意したまくらや毛布を投げ合うような、修学旅行の夜みたいな騒ぎ方をして、時間が経つのも忘れてしまう程でした。

そして、時間が遅くなってきたのに気付いて眠る事になり、毛布やまくらを綺麗に整えてから電気を消して就寝。各自部屋の好きな所で寝る事に。私は部屋の隅の方で眠る事にしました。

暗くなった部屋の中、しばらく皆で話をしたりしていたけれど、1人ずつ減っていき、そして皆黙ってしまったので、私も眠る事にしました。

ウトウトと眠りにつきかけていた時、いきなり後ろから誰かに抱きつかれました。ビックリして振り返ると、彼でした。もう眠ってしまっただろうと思っていたので、「どうしたの?」と聞くと、「やっと触れた」と小さな声が聞こえました。彼の方に寝返りをうつと、彼は尚更すり寄ってきます。私は「寂しくなったのかな?」と推測して、彼の頭を撫でてみると、ギュッと抱きつく腕に力が入るのを感じました。

人前では強がって、格好をつけたがる彼。でも、こんなにも寂しがり屋な一面を持ち合わせている彼が、なんだかとても可愛くて、愛おしくて、気持ちがどんどん溢れていくのでした。

そうして抱き付いたまま小さな声でお喋りをしながら過ごしていると、しだいに彼の口数が減って、最後には彼から寝息が聞こえてきました。「人に抱きついて寝るなんて、私は抱き枕か」なんて思って1人笑ってしまい、私も眠りにつく事に。その日は、いつもよりもずっと安心して眠りにつく事が出来ました。

朝には体が離れてしまっていたけど、素敵なお泊り会の思い出でした。

このページの先頭へ

kao